2010年01月27日

Xperiaは“iPhoneキラー”になり得るか

 今日は長文引用を失礼します アセアセ

 実は、年頭に連呼していた iPhone は考え直して、最近はドコモの4月発売予定の Xperia が第一候補に浮上してきたんですわ! キョロキョロ

 そして、検討理由に挙がっているのが、電波状況、日本語変換、OSなんですわ。
ソフトバンクだと電波が不安定やし、日本語変換もマズいらしい。それから、やっぱMacOSには抵抗があるんですわ。
そのあたりがしっかり書いてある記事なんで、良かったら読んでみてや~ ニコニコ


 1月21日、NTTドコモがソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「Xperia」を発表した。

 同機はGoogleのモバイル端末向けOS Androidを搭載し、その上でソニー・エリクソンが独自のユーザーインタフェース(UI)やソフトウェアを実装して拡張したもの。コンシューマー向けAVメーカーであるソニーと通信機器メーカーのエリクソンの合作らしく、エンターテインメント色が強く、デザイン性の高いスマートフォンに仕上がっている。これまで発売されたAndroid端末やWindows Phoneの中で、“もっともiPhoneに近い1台”と言えるだろう。

 XperiaはiPhoneキラーになり得るのか。そしてソニー・エリクソンとドコモは、スマートフォン分野におけるApple/ソフトバンクモバイル連合の快進撃にブレーキをかけられるのか。今日のMobile+Viewsでは、Xperiaの可能性と課題を検証してみたい。

●異例づくしだった報道発表会

 「あれほど嬉しそうな山田社長は見たことがない」

 会場を訪れていた報道関係者、列席したドコモやソニー・エリクソン関係者から、そのような声を多く聞いた。21日の記者会見でNTTドコモの山田隆持社長はいつもにも増して上機嫌であり、そして発表会は異例づくしだった。

 まず、なにより異例だったのは、ドコモが「メーカーを立てた」ことだ。今回の報道発表会はソニー・エリクソンとの共同開催であり、会場のデザインや進行内容は“ソニー・エリクソンらしい”クールで都会的な雰囲気でまとめられていた。プレゼンテーションや実記展示での演出もXperiaのデザインや個性を引き出す工夫がされており、ソニー・エリクソンのブランドがしっかりと見えるものだった。ドコモは過去に、富士通の「らくらくホン」や「キッズケータイ」、RIMの「BlackBerry Bold」など、1社の端末だけの報道発表会を何度か行ったことがある。しかし、それらは“ドコモの特別な端末”としての発表だった。今回は、Xperiaとソニー・エリクソンのブランドを前面に立てており、ドコモがこれらを尊重していることがよく分かる。

 そして、もう1つ印象的だったのが、“山田社長の思い入れの強さ”だ。筆者は記者会見の質疑応答で、ドコモの山田社長とソニー・エリクソンのバート・ノルドベリ社長の両方に、iPhoneに対するXperiaの優位性を尋ねた。山田社長はそれに対して、ハードウェア的な性能の優位性だけでなく、Androidのソフトウェアプラットフォームの優位性や、HSUPA実装によって「Skypeのような上り通信を使うアプリが使いやすい」(山田社長)といった、具体的かつ的確な答えを返したのだ。NTTグループの社長が自社製品の優位性アピールにSkypeを例に挙げることは前代未聞なので、これは山田社長自身の言葉が多分に入っていたと言えるだろう。プレゼンテーションや質疑応答における山田社長は、ソニー・エリクソンのノルドベリ社長以上に熱意を込めてXperiaの魅力を語っており、それは聞く側である筆者にもひしひしと伝わってきた。

 そして、異例中の異例が、XperiaがPROシリーズやPRIMEシリーズなど“"ドコモの4つのシリーズ”に属さず、製品プロモーションも「SO-01B」という型番ではなく、Xperiaというブランド名を使うことだろう。筆者は昨年、山田社長が「Xperia X10」をドコモが獲得すると言明した時から、PROシリーズにXperiaを組み込んだ瞬間に、Xperiaブランドは失敗すると見ていた。それをドコモが回避し、ソニー・エリクソンが最もブランド構築・マーケティングがしやすい環境を整えたことは、賢明な選択と言えるだろう。複数の関係者からの情報を総合すると、「(Xperiaを)既存シリーズに組み込まないという方針が定まったのは、1月に入ってから。この決定には山田社長をはじめ一部経営幹部のリーダーシップが発揮された」という。

 これら今回の“異例づくし”を見ていると、ちょっとした既視感を覚える。Xperiaに対するドコモと山田社長の姿勢は、iPhoneに対するソフトバンクモバイルの孫正義社長のスタンスに通じる部分があるのだ。

●iPhoneとは異なるデザインとユーザー体験

 前置きが長くなってしまったが、ここからXperiaを見ていこう。

 Xperiaは4インチのフルワイドVGA(854×480ピクセル)タッチスクリーン、チップセットに米Qualcomm製のSnapdragon 1GHz、8.1メガピクセルカメラを搭載し、無線通信はドコモのFOMAハイスピード(HSDPA 下り最大7.2Mbps/HSUPA 上り最大2.0Mbps)およびWi-Fi (IEEE802.11b/g)に対応する。Android OSのバージョンは1.6だが、基本UIおよびエンターテインメント系機能はソニー・エリクソン独自の拡張が施されており、高性能・高機能なエンターテインメントマシンに仕上がっている。

 しかし、iPhoneのライバルになるには、いくらスペック表の数字を積み上げても無意味なのは周知のとおりだ。デザインとUIの洗練、ソフトウェア環境、そしてサービスが織りなす多層的な“ユーザー体験”が優れているかどうかが重要なポイントになる。

 この視点でXperiaを見ると、同機がiPhoneキラーとしてかなりの実力を秘めていることが分かる。

 まずデザインであるが、iPhoneと同じフルタッチパネル型のフォルムでありながら、背面のふくらみの持たせ方や金属調のサイドラインで、区別化・個性化がしっかりとなされている。とりわけ秀逸なのがサイドラインで、つるりと一体感を強調したiPhoneの優美さに対して、Xperiaはわざと質感の違いで2層感を演出してシャープさを打ち出している。これにより“バッテリー交換可能”な背面を野暮ったくせず、むしろデザイン上でのアクセントにすることに成功しているのだ。また背面のパネルは色によって異なり、ホワイトはiPhoneに似たなめらかな素材感、ブラックは逆につや消し仕上げ(マット)になっている。どちらかというと後者の方が“ソニエリらしい”個性が出ているが、ホワイトもiPhoneとの違いがよく打ち出されている。

 一方、UI面での特長は、Xperia独自の「Timescape」と「Mediascape」だろう。前者は電話・メール・SNSなどコミュニケーション機能を統合し、後者は音楽・写真・映像などエンターテインメントコンテンツ機能を担当している。半透過処理されたアイコンを多用し、指先1つでスルスルとアニメーションする様子の美しさは、iPhoneに勝るとも劣らないこだわりぶりだ。これはXperiaの購入を検討しているケータイユーザーはもちろん、iPhoneユーザーも一見の価値がある。

 機能面で見ると、筆者が特に感心したのがTimescapeである。これは従来からあるアドレス帳の概念を一新し、電話・メールだけでなく、TwitterやFacebook、mixiなど主要なSNSとも連携。統一的なコンタクト管理を実現し、コミュニケーション先や履歴情報を、「相手先」「時間軸」「サービス別」など多層的に見られるようにしたものだ。実際に使ってみると、まだ荒削りだったり、一見分かりにくい部分も存在したが、ここ10年ほどほとんど進化しなかったアドレス帳を“再発明”しようとしている点は高く評価できるだろう。今後の進化に期待できそうだ。

●iPhoneを“周回遅れ”にしたPOBox Touch

 Xperiaには、iPhoneを完全に凌駕している部分もある。日本語入力の「POBox Touch」だ。

 POBox Touchは、Xperiaの開発チームの中でも日本チームが「全力投入して開発した自信作」(ソニー・エリクソン幹部)。そう豪語するだけあり、日本語変換や予測変換の精度が高いだけでなく、日本語入力UI全般において、すばらしい出来映えになっている。

 なかでも特筆すべきは、QWERTYレイアウト状態での「日本語アシスト機能」だろう。これは日本語のローマ字入力において、利用頻度の高い文字を大きくワイド表示したり、次に入力される可能性の高い文字をハイライト表示するというもの。この機能をONにすると、かなりドラスティックに文字入力パレットが変化し、押し間違いが激減してスピーディーに日本語入力ができるようになる。また、母音などが利用頻度/利用状況に応じてワイド表示されるため、片手持ちでの文字入力もしやすい。

 また、日本語アシスト機能以外でも、予測変換や変換候補の表示位置が、文字入力の画面中段に無理なく収まり、位置およびボタンサイズともにバランスのよい表示になっている。iPhoneの予測変換候補の表示や、変換候補一覧画面と比べると、見やすさ・使いやすさを優先してよく考えられていることが分かる。

 そして、この優れた日本語入力UIに加えて、通常変換や予測変換の精度も、iPhoneより数段上の性能を実現している。発表会後のタッチ&トライで試した程度なので詳細な比較テストはできなかったが、数回日本語の文章を入力しただけで、iPhoneの日本語変換よりもはるかに変換精度が高いことは実感できた。また日本語入力や変換にかかるスピードも高速で、前述の日本語アシスト機能とあわせてサクサクと文章が入力できる。

 筆者は「iPhone 3G」の日本発売以降、iPhoneを常用してきたが、その中で数少ない(そして最大の)不満点が「日本語入力」だった。変換精度の低さはもちろん、推測変換や候補一覧のUIに至るまで、iPhoneの日本語入力環境は、Appleが開発したとは思えないほどユーザビリティが低い。英語入力ではとても洗練されたUIなのだが、日本語入力になったとたんに、ユーザー体験のクオリティが落ちてしまうのだ。

 このiPhoneの“日本語問題”に対して、XperiaのPOBox Touchは、華麗なまでのカウンター攻撃になっている。とにかく完成度が高い。この部分だけ見れば、XperiaはiPhoneを1周半ほどは追い抜いてしまった。メールやTwitterなどで文字入力を多用する使い方ならば、iPhoneよりもXperiaの方が使いやすいだろう。

 言うまでもないが、母国語で快適な文字入力ができるかは、UIの完成度を測る上でとても重要なポイントだ。iPhoneはこれまで、その弱点が「他の部分での優れたユーザー体験」と、「事実上ライバル不在の商品性」でカバーされていた。しかし今回、Xperiaが類似したコンセプトで登場し、しかも抜群に優れた日本語環境を実現したことで、これまで目立ちにくかったiPhoneの弱点が浮き彫りになることになる。Appleは早急に、iPhoneの日本語入力UIの見直しと、変換精度の向上をする必要があるだろう。

●一部ソフトやサービス連携では発展途上な部分も

 Timescape、Mediascape、POBox Touchなど優れた部分が多数ある反面、Xperiaには、まだソフトやサービスの連携がふぞろいな部分や、発展途上なところも存在する。

 例えば、その代表的なものが、音楽/映像コンテンツやアプリ配信サービスの部分だろう。

 Xperiaでは、PC上での音楽・写真などメディアコンテンツ管理にソニーの「Media Go」を使い、音楽配信サービスではレーベルゲートが新たに用意した「mora touch」を使う。Androidアプリの配信は、Googleの用意する「Android Market」と、ドコモがAndroid Market内のアプリを初心者ユーザーにも分かりやすく分類した「ドコモマーケット」を使う。このように多数のソフトウェアとサービスが用意されているのだが、それらの横連携が取れておらず、UIの作りもバラバラで統一感がないのだ。mora touchで購入した楽曲がMedia Goで管理できないなど、ユーザーから見ると不合理で、使い勝手が悪い部分が見受けられる。

 iTunes/iTunes Storeと、iPhone/iPodシリーズの高い連携性や統一感のあるUI環境と比べると、Xperiaのコンテンツ・アプリ利用環境は使い勝手が悪くて未成熟な印象が強い。

 また、もう1つ発展途上なのが、有料アプリの決済機能だ。

 Xperiaの発売当初、ユーザーが利用できるアプリ課金サービスはGoogleの「Google Checkout」のみ。これは日本ではクレジットカード利用が前提であり、しかも国内最大手のJCBに対応していない。日本の一般ユーザーにとってハードルが高い利用環境になっている。NTTドコモでは、2010年中にも同社の課金代行サービスをドコモマーケット向けに始めたいと表明しているが、それが始まるまでは、Xperia向けのアプリ配信サービスは、クレジットカード利用に消極的な女性層・若年層にとって使いにくいものになりそうだ。

 こうやって改めて比較すると、Appleの持つ「iTunes/iTunes Store」のサービスインフラがいかに強力で、使いやすく作られているかが分かる。例えば、決済1つとっても、AppleのiTunes Storeでは、クレジットカードだけでなく、専用プリペイドカード「iTunes Card」が利用できる。このiTunes Cardは全国の主要コンビニエンスストアやスーパーマーケットで購入できるもので、これによりiTunes Storeでは、クレジットカードやキャリアのコンテンツ課金サービスを使わなくても、誰でも気軽にアプリや音楽コンテンツが買えるのだ。

 そのほかにも、一度購入した音楽コンテンツやアプリが、iPhoneの買い換えやiPodの買い増しをしても、きちんと継承して利用できるなど、ユーザーが利用しやすい環境が整っている。ソフトやサービスの連携や、統一感のある使いやすさといった点では、XperiaはiPhoneに遠く及ばない。ぜひとも今後のバージョンアップやサービスの進化で、iTunes/iPhoneの持つ総合力に近づいてほしい。

●Xperia vs. iPhoneの競争に期待

 少し厳しいことも述べたが、今回発表されたXperiaは、“コンシューマー向けのスマートフォン”として十分に魅力的であり、iPhoneのライバルになり得る実力・可能性を十分に持っている。製品全体にソニー・エリクソンのセンスやこだわりが光るほか、エリアの広さ・通信品質の高さで定評のあるドコモのインフラが使えることも、ユーザーにとって魅力や安心感になるだろう。

 むろん、Xperiaはまだ完璧ではない。

 ソフトウェアやUIの洗練、周辺ソフトウェアやサービスとの連携ではいまだiPhoneに一日の長があり、対応アプリの多さでは"iPhoneのエコシステム"の巨大さに遠く及ばない。iモードメールへの対応もまだだ。対するiPhoneは、日本での発売から1年半以上、グローバル市場での急成長と日本固有のサービスへの適応を、Appleとソフトバンクモバイルが行っており、その時間的なリードは大きい。

 しかし、その差は追いつけないものではないと、筆者は思う。性能的・機能的にはiPhoneを十分にキャッチアップしており、日本語入力など一部のソフトウェアやUIでは、iPhoneを超えている部分がある。XperiaをはじめAndorid市場へのビジネス的な関心も高まっており、決済機能の課題さえ解決すれば、対応アプリも急速に増えていくだろう。

 iPhoneが“普通の人が使えるスマートフォン”として市場を拡大し、女性層や若年層などにユーザーの裾野を拡大したことで、日本のモバイル市場は新たな時代に足を踏み入れ始めている。Xperiaの登場は、この流れをさらに加速させることになるだろう。

 2010年は、iPhoneを軸にコンシューマー向けのスマートフォンが大きく広がる1年になる。iPhoneとXperiaの店頭での競争や切磋琢磨はその象徴的な例となり、モバイル市場の進化・発展のカンフル剤になるだろう。スマートフォン市場の成長と、今後の趨勢を見る上でも、Xperiaの日本発売は1つの“事件”になりそうだ。期待とともに見まもりたい。(+D Mobile)



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Posted by ヒロしぃ  at 23:16 │Comments(0)ただの日記

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